しかし、ほとぼりが冷めると今度は、当時経営が苦しくなっていた東インド会社にアメリカの13の植民地に対して茶を販売するときは関税なしで販売できる権利を与えます。(1773年・茶法)
まぁ、お茶が安く飲めることになるのでラッキーと感じたアメリカの人もいたかもしれませんが、当時のアメリカでは茶を作り、販売で生計を立てている人も少なくなかった。それらの人たちにとっては安い茶がインドから入ってくるのですから、大ダメージなのです。
そして1773年12月16日に事件が起きます。ボストン茶会事件といってマサチューセッツ州のボストンで茶法に反対していた人々がインディアンに扮装して停泊中の東インド会社の商船から商品の茶を海に投げ捨ててしまったんです。
この事件にイギリスも堪忍袋の尾を切らします。事件のあったボストン港を閉鎖しマサチューセッツ州をイギリス国王の直轄地にする。つまり自治権を剥奪(はくだつ)したのです。
はっきりいって、ボストン茶会事件は一部の独立推進派の人々が起こした事件。
この事件に対して批判的な意見を持つアメリカの人々もいたのです。しかし、イギリスが強気な姿勢に出たことにより追い込まれ、アメリカの人々が独立に向け団結していくことになりました。